2013.12.8 Festival-Tokyo.jp

 

F/T13公募プログラム F/Tアワード受賞者決定!!

 

F/T13公募プログラムにて上演された作品のうち、新しい価値を創造する作品・アーティストに対して贈られるF/Tアワード。先程その結果が発表されました!

 

F/T13のF/Tアワードを獲得したのは...

 

『地雷戦 2.0』薪伝実験劇団(しんでんじっけんげきだん)作・演出:ワン・チョン [ 中国 ]でした!!

 

F/Tアワード受賞者は、次年度のF/T主催演目に招聘されます。今年見逃してしまった方はぜひ来年のF/Tを観にいらしてくださいね!

 

昨日12/7(土)ににしすがも創造舎にて開催された審査会では、3回の投票が行われ、1回目の投票で5団体(Q、ソ・ヨンラン、薪伝実験劇団、タン・タラ、sons wo:)が選出、その後の最終投票で以下3団体が選出されました。

 

『地雷戦 2.0』薪伝実験劇団(しんでんじっけんげきだん) / 作・演出:ワン・チョン [ 中国 ]

『クラウド』構成・演出:タン・タラ [ シンガポール ]

『野良猫の首輪』sons wo: / 作・演出:カゲヤマ気象台 [ 日本 ]

 

アワードを受賞した薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』は、地雷戦というシリアスなテーマを、ユーモアもこめながら完成度の高い表現にしている点が高く評価されました。戦争をゲームのように描写することについては審査員間でも意見が分かれ、よくできているが掬いとれなくなっている点もあるのではという点が議論されましたが、最終的に、特定の戦争ではなく反戦のテーマを普遍的に表現した見事な作品だという点で意見が一致し、受賞となりました。

 

またsons wo: 『野良猫の首輪』は、表現として一見弱く見えるものの、現在の若い世代の置かれている状況を非常にシャープに切り取っており、かつ日本の状況のみならず、世界に通じる状況を描き出しているという点が評価されました。

 

タン・タラ『クラウド』については、シンガポールの現在が読み取れ、かつ他作品でも共通点がみえるモチーフ、エピソードが興味深かったという意見がありました。

 

 

【審査委員長:森山直人氏コメントより】

総じて、観客に自分自身の根拠を示していくコミュニケーションが行われていることを、改めて感じられる作品がそろっていた。そして演劇や舞台芸術、身体表現が固有に持つ意味を改めて探ろうとしている態度が見てとれた。これらの作品に出会えたことを嬉しく思う。

またF/T公募プログラムの、東京・日本を中心としたパフォーミングアーツの国際的なネットワーク形成に果たした成果を改めて評価したい。

 

 

【アワード受賞者:薪伝実験劇団のワン・チョン氏コメントより】

私たち自身のアイディアを交換できるような機会に恵まれて感謝している。2年前に挑戦したときは通過できなかったけれど、2年ごしでここに立てて嬉しい!

この2年間で私たちも成長してきたし、フェスティバルの規模も大きくなってきた。これからも一緒に成長、発展していきたい。またここに戻ってくることを楽しみにしています!

 

 

【F/Tプログラム・ディレクター相馬千秋コメントより】

受賞した『地雷戦 2.0』は、北京では政府の検閲により上演できなくなった作品。日本の大戦時のプロパガンダ映画を揶揄したような表現を、あえて日本で上演できたことは、演劇というメディアの役割を改めて見つめることのできる貴重な機会となった。

公募プログラムは、それぞれの地域の固有な文脈をシェアしていくことも見据えて作ってきたプログラム。それには作品の上演だけでなく、このような講評会や劇評など言語を介して共有するプログラムが不可欠であるし、そういった活動こそが、アジアをとりまく緊張関係に対峙していくうえでも有効であるだろう。

来年度の新作上演はもちろんのこと、引き続き、フェスティバル/トーキョーの試みに注目していただきたい。

 

 

講評会、授賞式の記録映像は全編近日中にYouTubeにて公開予定です。また審査員(飴屋法水、鴻英良、シュテファニー・カープ、森山直人、リー・イーナン)による講評の詳細は後日F/Tウェブサイトにて公開いたしますので、お待ちください。